2008年11月27日木曜日

酒のラベルを決めています

11月26日(水)

先日、浦霞の佐浦さんで日本酒の仕込み体験を行いました。
今日は、その出来上がる日本酒に貼る「ラベル」の検討を行いました。

ラベルにする風景の原画と、寒風沢(さぶさわ)という酒名の書を並べ、メンバーで検討しました。






風景画も書もそれぞれ専門家にかいていただきました。
また、画家と書家の先生方には、実際に寒風沢(さぶさわ)に渡っていただき、感じていただいたイメージを作品にしていただきました。





絵も書もそれぞれに思いが込められていて、それが十分に僕たちにも伝わってきます。
今回は、特に「書」というものが、ただの文字ということではなく、かかれている文字が自体が「絵」でも
あるのだということを痛感させられました。




絵も書も全員一致で決まるというこではありませんでしたが、
何とか、それぞれ一点に決めるに至りました。
会員の皆さんに「素晴らしい!」と、言っていただけるお酒のラベルになるかと思います。
酒名 : 純米吟醸 浦霞 寒風沢(さぶさわ)
お酒の出来具合も気になりますが、このラベルの出来具合も気になります!
皆さん、どうぞご期待下さい!



2008年11月24日月曜日

仕込み体験-1と2からお読み下さい。
見づらくて申し訳ございません。

さて、次はいよいよ仕込み作業ですが、先程蒸された米でほぐされた仕込み用の米が機械からでてきます。「かけ米」と呼ばれていて、すでに酒造タンクに酒母が仕込まれていて、「三段仕込み」の最終段階で加えられる米にあたります。
この部分が、「留添」という行程だそうです。


麻布に蒸米を包んで、持って酒造タンクまで運びます。

今回使用する「酒造用のタンクは、吟醸酒専用」のタンクだそうです。
そうですよね。今回造られるお酒は、「純米吟醸酒 浦霞 寒風沢」 なのですから。



タンクをかい棒でかくはんさせる作業ですが、えらい力がいる作業です。
正式な行程では、酒簿に蒸米・麹・水を加え、4日間かけて仕込みます。この行程が、初添・(おおどり=仕込み休み)・仲添・留添と呼ばれて、これを称して「三段仕込み」と言うそうです。

今日の体験が一通り終わったところで試飲をさせていただきました。
特別純米酒浦霞「生一本」と、浦霞「禅」です。生一本は濃厚な味、禅はすっきりとして良い香り。
どちらも素晴らしいお酒でした。


今回の米は、宮城県塩竈市の離島の寒風沢島で生産された「ひとめぼれ」です。
酒米には、タンパク質部分が多いと雑味が多くなってしまうということで、今回の寒風沢米は、無農薬で
低肥料で天水、そして、天日干し。また、最高の南部杜氏の鈴木さんが担当されますから、
きっと美味しいお酒になると思います。

お酒ができあがるのは、来年の4月から6月だそうです。
良いお酒ができるように願うばかりです。

浦霞の皆さん、どうぞよろしくお願い致します!


これまで、田植え、五穀豊穣祭、稲刈り、そして、今回の仕込み体験。皆様のおかげでここまでやってこれました。こころから感謝申し上げます。美味しいお酒をお届け致します。しばらくお待ち下さい!

ありがとうございました 。                KHB・浦戸アイランド倶楽部 一同

仕込み体験-2

仕込み体験-1から読んで下さい。



この洗濯用ネット(?)の中に「麹」入っています。
名前は、聞けませんでした。 ケミカル「X」とでもいっておきましようか。


つづいて、洗米作業です。
あらかじめ竹かごの中に精米(今回は60%まで磨いたそうです)を、30秒手洗いし、5秒水切りをします。これを2回繰り返します。
ちなみにこの「竹かご」自体もそうそうに生産されているものではなく、みんさんで大事に使用しているそうです。
水の温度は、6度。 ゴム手袋を勧められましたが、「体験」ということで、素手でやりました。
めちゃくちゃ水が冷たかったです。
2回目の時は、手が痛かった。

カゴを振って、水を切るのも適当な回数があり、全てが経験から行われる作業だと感じました。


上の写真は、南部杜氏の鈴木さんが、米の吸水状態を確認しているところです。



水が切れ、これから「蒸きょう」という作業に入る前の米です。
強く十分な蒸気で完全に蒸すそうです。 そして、蒸された米は直ちに固まりをほぐし、麹用と仕込み用とにそれぞれの適温にまで冷まされるそうです。
つづく

仕込み体験-1

11月23日(日) 今日は、いよいよ「酒造り・仕込み体験」の日です。

午前10時から行われますが、9時からスタッフが、会員の皆さんのお出向かいの準備を始めました。


場所は、「浦霞 醸造元 株式会社佐浦」です。

1724年から酒を作り始め、現社長の佐浦弘一さんはその13代目にあたるそうです。


また、杜氏は「南部杜氏」の鈴木智さん。

地元出身で、岩手県出身者以外で初めて「南部杜氏」の資格を認定された方に、ご指導頂ました。



午前10時

(株)佐浦さんの会議室にて、(株)佐浦さんの沿革や酒造りについて、社長の佐浦さんからご説明をいただき、今日の仕込み体験の概要や注意事項を南部杜氏の鈴木さんにしていただきました。

今日、私たちが体験させていただくのは、

  1、 洗米作業
  2、 浸漬作業
  3、 製麹(せいきく)作業
  4、 留添作業

でした。


酒造りの順序は異なると思いますが、まず、最初にやらせていただいたのは、「製麹」作業の一部の
種麹の植え付け作業でした。

南部杜氏の鈴木さんにご指導いただきながら、麹用の「蒸米」に「麹」を振りかける作業です。

この作業部屋は室温が30度くらいで、全て杉の木の正目(節目がない)の板で作られていました。
また、天井の換気口には、2メートルほどの厚みのもみ殻が敷かれていて、これらで室温や湿度を調節しているとのことです。



蒸米に麹を振りかけ、それをかき混ぜたり、ひっくり返したり、それを2度繰り返します。




すぐに汗がでてきます。
杜氏や蔵人の格好が、肌着(すててこ)姿なのが理解できました。


作業後半になってくると、女性の方々が、「肌がツルツルしてきた」と言い出しました。

つづく

2008年11月18日火曜日

酒造り仕込み体験イベントの打ち合わせ

11月17日 午後7時からメンバーの会社事務所(小さい‥狭い‥)にて、

11月23日(日)に行われる「酒造りの体験イベント」の打ち合わせが行われました。
















今年、塩竈市の寒風沢島で田植えを行い、10月に稲刈りを行いました。

そして、ようやく先日「浦霞の(株)佐浦」さんに、その米の納品が終わりました。


そして、いよいよ酒造りとなります。
















打ち合わせでは、約2時間の間、当日の準備や段取りを話し合いました。

また、塩竈の「うまいもの便」の話もまとまりました。

いよいよラストの大事なイベントです。

地元の米で、地元の造り酒屋が酒を造る。

酒造りを通して、

この塩竈のまちづくりに貢献したい思い、その構想期間2年!

そして、やっと今年その実施にこぎ着けました。

この打ち合わせの後、いつもメンバーで懇親会を行っています。

この席では、「来年は、最高級の酒米の山田錦と、寒風沢のひとめぼれの違いは何か?」

と言う話になり、メンバーで視察に行くことを決めました。

ここまでくれば、とことん追求していきたいですね。